CISCO入門

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最終更新:2014-12-11 (木) 17:20:53

QoS実装モデル

DiffServモデルの実装

マーキングフィールド

DSCP、IPプレシーデンス、CoSでの優先順位

アプリケーションIPプレシーデンスPHBDSCPCoS
IPルーティング6CS6486
音声Real-Time Transport Protocol(RTP)5EF465
ビデオ会議4AF41344
コールコントロール3CS3 AF3124 263
トランザクションデータ2AF21182
ネットワーク管理2CS2162
Scavenger1CS181
ベストエフォート型0000

PHB(Per Hop Bechavior)

DSCP6ビットを用いたホップ(機器)毎のパケット転送方式を表現しています。

CSとDSCPの置き換え方法

CS表記bit表記DSCP10進表記
CS6110 00048
CS5101 00040
CS4100 00032
CS3011 00024
CS2010 00016
CS1001 00008

AFとDSCPの置き換え

AFxyのxは優先度(先頭3ビット)、yは廃棄確率(4,5ビット)を示します。
DSCPの6ビット目は用途が決まっておらず、必ず0が入ります。

AF表記bit表記DSCP10進表記
AF11001 01 010
AF12001 10 012
AF13001 11 014
AF21010 01 018
AF22010 10 020
AF23010 11 022
AF31011 01 026
AF32011 10 028
AF33011 11 030
AF41100 01 034
AF42100 10 036
AF43100 11 038

もう一度AFとCSとDSCP比較

IPプレシーデンスbit表記DSCP10進表記IPプレシーデンスbit表記DSCP10進表記
CS1001 00008 AF32011 10 028
AF11001 01 010 AF33011 11 030
AF12001 10 012 CS4100 00032
AF13001 11 014 AF41100 01 034
CS2010 00016 AF42100 10 036
AF21010 01 018 AF43100 11 038
AF22010 10 020 CS5101 00040
AF23010 11 022 EF10111046
CS3011 00024 CS6110 00048
AF31011 01 026

キューイング&スケジューリングの種類

QoS設定例

シスコルータのイーサネットIFのDefaultはFIFOでシリアルIFのDefaultはWFQで動作します。
データのみの環境でCBWFQ、音声やビデオ統合環境ではLLQの使用が推奨されています。
Catalyst2950/3550ではWRR
Catalyst3750/3560/2960ではSRRの設定が可能。

QoS有効化(Cisco ip-phone用)

Switch(config)#mls qosQoSの有効化
Switch(config)#interface fastEthernet 2/0/1着信ポートへ
Switch(config-if)#mls qos trust cos着信ポートでCoS値を信頼
Switch(config-if)#cdp enableCDPを有効にする
Switch(config-if)#mls qos trust device cisco-phoneCDPでIP-Phoneを検出した場合に着信パケットのCoS値を信頼

DSCP値を信頼

Switch(config-if)#mls qos trust dscp着信ポートでDSCPを信頼

MQC(Modular QoS CLI)設定サンプル

①トラフィッククラスの定義(分類)

Switch(config)#class-map TEST-CLASSクラスマップ作成、TEST-CLASSがクラスマップ名
Switch(config-cmap)#match access-group 1アクセスリスト1に一致が条件
Switch(config-cmap)#exit

②QoSポリシーの定義(マーキング)

Switch(config)#policy-map TEST-PMポリシーマップ作成、TEST-PMがポリシーマップ名
Switch(config-pmap)#class TEST-CLASS条件のクラスマップ指定
Switch(config-pmap-c)#set ip dscp 46クラスマップに一致したパケットをDSCP46へマーキング
Switch(config-pmap-c)#exit
Switch(config-pmap)#exit

③IFへの適用

Switch(config)#access-list 1 permit 10.10.10.0 0.0.0.255クラスマップ適応用のACL
Switch(config)#interface fastEthernet 2/0/1適応するIF
Switch(config-if)#service-policy input TEST-PM適応するポリシーマップ指定

Auto QoS

AutoQoSはシスコルータ及びCatalystスイッチに1つのコマンドを適用するだけで、
統合的なQoS(分類、マーキング、キューイングなど)を実装出来る機能です。
AutoQoSの特徴は次のとおりです。

・IF単位で1つのコマンド適用により、一連のQoS設定の有効化
・Cisco IP Phone及びIP Communicatiorの接続環境をサポート
・スタティック及びダイナミックアクセスポート、AUX VLAN設定ポート、トランクポートをサポート
・CDPを有効にするとAutoQoS機能を適切に利用可能

  Switch(config-if)#auto qos voip trust
  Switch(config-if)#auto qos voip cisco-phone

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