CISCO入門

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最終更新:2014-12-04 (木) 01:18:07

IPv6

IPv6基本ヘッダv4と比較

v6ヘッダ名IPv4相当の場合概要
バージョン(4bit)4が含まれる6が含まれる
トラフィッククラス(8bit)ToSフィールドに相当トラフィック種別の識別
フローラベル(20bit)-効率的にAPPフローを識別するための用途想定し追加されたフィールド
ペイロード長(16bit)プロトコル番号に相当するフィールドv4のペイロードとは異なるIPv6拡張ヘッダ+データの合計サイズ
ネクストヘッダ(8bit)プロトコルフィールドに相当IPv6基本ヘッダに続く次のヘッダタイプ(TCP/UDP、v6拡張ヘッダ)を定義
ホップリミット(8bit)TTLに相当IPv6パケットが経由出来るホップ数(ルータ数)を定義0になると破棄
送信元アドレス(128bit)-送信元IPv6アドレスを識別
宛先アドレス(128bit)-宛先IPv6アドレスを識別

IPv6のプレフィックス長

IPv6ではサブネットは利用されなくなり、プレフィックス長管理になりました。

2001:0000:0000:0000:1234:5678:9ABC:DEF0/64
2001::/64

上記の場合128ビットのうち

2001:0000:0000:0000 上位64ビットがネットワーク部分
1234:5678:9ABC:DEF0 下位64ビットが特定ほホストを示す

ネットワーク部分を変更例
2001:0000:0000:0000::/64
2001:0000:0000::/48
2001:0000::/32
2001::/16

上記は16進数なので2進数に直す時に
15(10進)=F(16進)=1111(2進)
1桁のプレフィックス長は4となります。

つまりIPv6の1桁プレフィックスは/4
4桁の場合は/16となります。

IPv6アドレスの種類

ユニキャストアドレス(1対1の通信)

1対1の通信で利用される単一IF用のアドレス。
IPv4のユニキャストアドレスと同様、特定のIFに割当てられる。

IPv4のユニキャストアドレスがNW部とホスト部で構成されていたように
IPv6のユニキャストアドレスもNWを示すプレフィックスと、
ネットワークに接続されているホスト(IF)を示すインターフェースIDで構成されている。
IPv6のプレフィックスとインターフェースIDの境界線は基本64ビットです。
IPv6のユニキャストは利用方法に応じて3つに分類されます。

IPv4時の呼び方IPv6時の呼び方
ネットワークアドレス(クラスフルだと/8/16/24)プレフィックス(/64に基本固定)
ホストアドレス(クラスフルだと/8/16/24)インターフェースID(/64に基本固定)

ISPは企業に/48で割当てている。
企業はプレフィックスの残り/16(65,535)をサブネットIDとして分割して利用出来る。

7bit1bit40bit16bit64bit
プレフィックスLグローバルIDサブネットIDインターフェースID

マルチキャストアドレス(1対多の通信)

FF00::/8で始まる
IPv4のマルチキャストアドレスと同様、特定のグループに対する通信(1対多)の
際に宛先アドレスとして利用する。ネットワーク上の限られた専用グループに
パケットを送信することで効率的なNW動作を実現する。

エニーキャストアドレス(最も近いノードと通信)

IPv6で新しく追加されたエニーキャストアドレスは、マルチキャストと同様に
グループ宛の通信で利用される。但しエニーキャストの場合、グループ内で
最も近い宛先へパケットを送信する。
IPv6ではブロードキャストが存在しないので注意してください。
マルチキャストやエニーキャストが利用される。
これによりブロードキャストストーム等を回避出来ます。

エニーキャストのアドレス自体はグローバルユニキャストアドレスの範囲が使用される。
例えば複数のDNSサーバに同一のグローバルユニキャストアドレスを設定すると、
そのアドレスがエニーキャストアドレスとして利用されます。
ユーザはエニーキャストアドレスで最寄のDNSサーバにアクセス出来るようになります。

アドレススコープ

IPv6の各アドレスタイプにはアドレスの有効範囲を表す『スコープ』があります。
主なスコープは次の二つです。

特殊なIPv6ユニキャスト

IPv6の特定用途向け予約アドレス

インタフェースID

インタフェースIDはIPv4のホストアドレスに相当。
リンク上のIFの識別に利用されるため、同一サブネット上では一意でなければならない。

また、IPv6では1つの物理IFに複数のIPv6アドレスを割当てることが可能。
(IPv4のようにsecondaryの指定は不要)

インタフェースIDは手動で設定することが出来ます。
しかしホスト数が多くなると手動設定は困難になるため、EUI-64を使用して自動生成する仕組みがあります。

EUI-64

EUI-64(64bit Extended Unique Identifier)はIEEEによって標準化された64ビット長識別子。
ホストが持つMACアドレス(EUI-48)を基にして一意なインタフェースIDを生成する。


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