CISCO入門
Moroha's Wikiに戻る
バージョン: 1.5.3
オンラインユーザー数: 17
閲覧数表示 本日/トータル: 1 / 8426
最終更新:2014-12-04 (木) 01:18:07
RSTPとは †
IEEE802.1w標準仕様
Rapid Spanning Tree protocol
ポートの役割 †
以下の4種類ある。
- ルートポート(RP:Root Port)
ルートブリッジへの最短パスのポート
- 指定ポート(DP:Designated Port)
セグメントへのBPDUを転送するポート
- ブロッキング状態のポート
代替ポート(AP:Alternate port)他のスイッチから上位のBPDUを受信し、ルートポートがダウンした時に代替となるポート
バックアップポート(BP:Backup Port)自スイッチから上位のBPDUを受信し、指定ポートがダウンした時にバックアップとなるポート
- パスコスト
- ブリッジID
- ポートID
- ポートの状態
RSTPでは3種類のポート状態を定義している。
STP | RSTP |
フォワーディング | フォワーディング(転送) |
ラーニング | ラーニング(学習) |
リスニング | ディスカーディング(破棄) |
ブロッキング | ディスカーディング |
- エッジポート
ループ構成するポートではないspanning-tree portfast適応ポート
BPDUを受信するとRSTP標準ポートへ移行する
- リンクタイプ
全二重ポートはポイントツーポイント
半二重ポートは共有ポートとみなされます
- プロポーザルとアグリーメント
スイッチ間でプロポーザルとアグリーメントを交換することにより
タイマーに依存せずにポートの役割を高速に決定します。
STPのBPDUタイプ †
- コンフィギュレーションBPDU
トポロジの維持に使用される。
常時、ルートからエッジ方向へ2秒に1回送信
- TCN BPDU(トポロジ変更通知BPDU)
トポロジ変更を検出したルート以外のスイッチからルートへ送信される
PVST+/PVRST+ †
- CST(Common Spanning Tree)
VLAN数に関係なくスイッチ接続のネットワーク全体で1つのSTPトポロジを構成する
- PVST+/PVRST+
PVST+(Per VLAN Spanning Tree)VLAN毎に異なるIEEE802.1DのSTPインスタンスを生成します。
PVRST+(Per VLAN Rapid Spanning Tree)RSTPのCISCO拡張機能であり、VLAN毎に異なるIEEE802,1wのSTPインスタンスを生成する。
VLAN単位でSTPの計算を行う為、CPUの負荷は高くなる。
- IEEE802.1s
MSTP(Multiple Spanning Tree Protocol)では複数のVLANをインスタンス単位にグループ化して
STP計算を行う為、PVST+やPVRST+よりスイッチのCPU負荷を軽減できます。
IEEE802.1s MSTPはIEEE802.1w RSTPに基づくため、RSTPの高速コンバージェンスも有効になります。
MSTPの設定例 †
R(config)#spanning-tree mst configuration | MST設定モードへ移行 |
R(config-mst)#name MST-Cisco | MST領域名(同一インスタンスポリシー識別子)設定 |
R(config-mst)#revision 1 | リビジョン番号(情報の新しさを表す番号) |
R(config-mst)#instance 1 vlan 100 | VLAN番号群をインスタンスにマッピング |
R(config-mst)#instance 2 vlan 300 | |
R(config)#spanning-tree mode mst | STPの動作をMSTPモードに変更 |
- RSTPの場合
R1(config)#spanning-tree vlan 100 root primary | ルートブリッジ設定、ブリッジプライオリティが32768→24576に変更、予備のsecondaryもある |
R1(config)#spanning-tree vlan 200 primary 4096 | 任意のプライオリティを入力 |
- MSTの場合
R1(config)#spanning-tree mst 1 root primary | インスタンスをルートブリッジ設定 |
R1(config)#spanning-tree mst 2 priority 4096 | 任意のプライオリティを入力 |