EIGRPの計算ってどうなの?
CiscoオリジナルのEIGRPのメトリック 計算は5つだが、
初期値では「負荷」、「信頼性」、「MTU」は利用されないので実質的に「帯域幅」と「遅延」になる。
K1(帯域幅)= 1 | K2(負荷)= 0 | K3(遅延)= 1 | K4(信頼性)= 0 | K5(MTU)= 0 |
帯域幅(bandwidth) | 10000 / 最小帯域幅(Mbps) * 256 |
遅延 (delay) | 通過する遅延(10マイクロ秒)の合計値 * 256 |
・show Interfaceに表示される「bandwidth」は「Kbps」単位なので注意。
・show Interfaceに表示される「Delay」は「μsec」単位だが、計算式は「10μsec」単位なので10で割る必要がある。
IF種別 | 帯域 | 遅延 |
10Mbps | 10 | 000 Kbit | 1 | 000 usec |
100Mbps | 100 | 000 Kbit | 100 usec |
1Gbps | 1 | 000 | 000 Kbit | 10 usec |
Ciscoサイトを見てもルータの記載はあるが、Switchの記載が無い。
インタフェースVLANを切ってルーティングしている場合の計算はどうなるのか?
物理IFにDelay値を設定しても変化が無かった。
VLANインタフェースでIP Addressを持っている場合は物理IFの
速度設定(10/100/1000/auto)やDelay設定は効果が無いようだ。
では何処で機能するかと言えばやはりVlanインタフェースとなる。
Interface Vlan XXX delay 10
これでDelayの設定は可能となるようだ。
確認方法は簡単で「show interface」で該当の「 Interface Vlan」にある
BandwidthとDelay値が計算式として使われている。
「Catalyst2960+」「Catalyst2960x」「Catalyst6506」のIOS 15.x環境下
InterfaceVlanはBW1,000,000 delay 10 となっていた。
割り当てられたIFが100M/1G設定でも関係者無い。
また、InterfaceVlanを物理に割り当てなくてもこの値は変わらなかった。
その為、InterfaceVlanはBW1,000,000 delay 10 が固定値となる可能性が高い。