[[CISCO入門]] #setlinebreak(on) バージョン: &Version; &br; オンラインユーザー数: &online; 閲覧数表示 本日/トータル: &counter(today); / &counter(total); &br; 最終更新:&lastmod();&br; *IPv6 [#u69b75c5] **IPv6基本ヘッダv4と比較 [#tafbb30f] -ヘッダ内のフィールド数が12個から8個に減った -基本のヘッダ部が固定長(40バイト)になった -チェックサムフィールドが削除された -フローラベルフィールドと可変長の拡張ヘッダが追加された -ルータでのIPv6パケットフラグメント処理が禁止された ,v6ヘッダ名,IPv4相当の場合,概要 ,バージョン(4bit),4が含まれる,6が含まれる ,トラフィッククラス(8bit),ToSフィールドに相当,トラフィック種別の識別 ,フローラベル(20bit),-,効率的にAPPフローを識別するための用途想定し追加されたフィールド ,ペイロード長(16bit),プロトコル番号に相当するフィールドv4のペイロードとは異なる,IPv6拡張ヘッダ+データの合計サイズ ,ネクストヘッダ(8bit),プロトコルフィールドに相当,IPv6基本ヘッダに続く次のヘッダタイプ(TCP/UDP、v6拡張ヘッダ)を定義 ,ホップリミット(8bit),TTLに相当,IPv6パケットが経由出来るホップ数(ルータ数)を定義0になると破棄 ,送信元アドレス(128bit),-,送信元IPv6アドレスを識別 ,宛先アドレス(128bit),-,宛先IPv6アドレスを識別 **IPv6のプレフィックス長 [#w72890a3] IPv6ではサブネットは利用されなくなり、プレフィックス長管理になりました。 2001:0000:0000:0000:1234:5678:9ABC:DEF0/64 2001::/64 上記の場合128ビットのうち 2001:0000:0000:0000 上位64ビットがネットワーク部分 1234:5678:9ABC:DEF0 下位64ビットが特定ほホストを示す ネットワーク部分を変更例 2001:0000:0000:0000::/64 2001:0000:0000::/48 2001:0000::/32 2001::/16 上記は16進数なので2進数に直す時に 15(10進)=F(16進)=1111(2進) 1桁のプレフィックス長は4となります。 つまりIPv6の1桁プレフィックスは/4 4桁の場合は/16となります。 **IPv6アドレスの種類 [#gdb86f33] ***ユニキャストアドレス(1対1の通信) [#f0bf43e2] 1対1の通信で利用される単一IF用のアドレス。 IPv4のユニキャストアドレスと同様、特定のIFに割当てられる。 IPv4のユニキャストアドレスがNW部とホスト部で構成されていたように IPv6のユニキャストアドレスもNWを示す''プレフィックス''と、 ネットワークに接続されているホスト(IF)を示す''インターフェースID''で構成されている。 IPv6のプレフィックスとインターフェースIDの境界線は基本64ビットです。 IPv6のユニキャストは利用方法に応じて3つに分類されます。 ,IPv4時の呼び方,IPv6時の呼び方 ,ネットワークアドレス(クラスフルだと/8/16/24),プレフィックス(/64に基本固定) ,ホストアドレス(クラスフルだと/8/16/24),インターフェースID(/64に基本固定) -グローバルユニキャストアドレス IPv4のグローバルIPに相当 ''2000::/3で始まる'' 20(16進)=32(10進)=001x(2進)のアドレスとなります。 xには0か1しか入らないので0010=2、0011=3が存在し、1桁目が2又は3となる。 つまり下記が有効なグローバルユニキャストアドレス。今はまだ2だけ? 2xxx::/3 3xxx::/3 ISPは企業に/48で割当てている。 企業はプレフィックスの残り/16(65,535)をサブネットIDとして分割して利用出来る。 -1.グローバルユニキャストアドレスの構造 ,48bit,16bit,64bit ,グローバル ルーティング プレフィックス,サブネットID,インターフェースID -2.ユニークローカルユニキャストアドレス ''FC00::/7で始まる'' インターネット上で使用できないアドレスで、IPv4プライベートアドレスに相当します。 先頭から8ビット目(L)は、グローバルIDの使用方法を指定します。 L=0はIETFによって予約されており、通常はL=1になります。 従って上位8ビットは『1111 1101』となり『FD00::/8』のみ利用可能。 実質『FD』で始まるものと考えればよい。 -ユニークローカルユニキャストアドレスの構造 ,7bit,1bit,40bit,16bit,64bit ,プレフィックス,L,グローバルID,サブネットID,インターフェースID -3.リンクローカルユニキャストアドレス ''FE80::/10'' LANケーブル等で物理的に接続されたローカルNW内だけで有効なアドレス。 ノードが同一NW上に存在する近隣ノードと通信する時に使用されます。 IF上でIPv6が有効化されると、リンクローカルユニキャストアドレスが自動的に付与されます。 この時の使用されるインタフェースIDは、MACアドレスを基にしたEUI-64フォーマットで生成される。 ***マルチキャストアドレス(1対多の通信) [#pd300d38] ''FF00::/8''で始まる IPv4のマルチキャストアドレスと同様、特定のグループに対する通信(1対多)の 際に宛先アドレスとして利用する。ネットワーク上の限られた専用グループに パケットを送信することで効率的なNW動作を実現する。 -マルチキャストアドレス構造 ,8bit,4bit,4bit,112bit ,プレフィックス,フラグ,スコープ,グループID ***エニーキャストアドレス(最も近いノードと通信) [#r93ad9ae] IPv6で新しく追加されたエニーキャストアドレスは、マルチキャストと同様に グループ宛の通信で利用される。但しエニーキャストの場合、グループ内で 最も近い宛先へパケットを送信する。 ''IPv6ではブロードキャストが存在しない''ので注意してください。 マルチキャストやエニーキャストが利用される。 これによりブロードキャストストーム等を回避出来ます。 エニーキャストのアドレス自体はグローバルユニキャストアドレスの範囲が使用される。 例えば複数のDNSサーバに同一のグローバルユニキャストアドレスを設定すると、 そのアドレスがエニーキャストアドレスとして利用されます。 ユーザはエニーキャストアドレスで最寄のDNSサーバにアクセス出来るようになります。 ***アドレススコープ [#bb498f80] IPv6の各アドレスタイプにはアドレスの有効範囲を表す『スコープ』があります。 主なスコープは次の二つです。 -リンクローカルスコープ 特定リンク(サブネット)でのみ有効なアドレス。 リンクローカルアドレス宛のパケットはルーティング対象外でローカルな通信の為だけに利用される。 -グローバルスコープ 有効範囲に制限が無く、インターネットを含めてどこでも利用可能なアドレス ***特殊なIPv6ユニキャスト [#odf66d60] IPv6の特定用途向け予約アドレス -ループバックアドレス(::1) IPv4の127.0.0.1127.0.0.1~127.255.255.254と同じく、ホストが自分自身に パケットを送信する特別なアドレス。''『0:0:0:0:0:0:0:1』''で定義されており 省略形は『::1』で表記される。 -デフォルトルート(::/0) IPv6ルータでデフォルトルートを設定する場合、宛先は''『0:0:0:0:0:0:0:0/0』'' 省略形『::/0』を指定します。 -未指定アドレス(::) 全てが0のアドレス『0:0:0:0:0:0:0:0』を未指定アドレスと呼ぶ。 IPアドレスを自動取得するデバイス等が発信するパケットの送信元アドレス等に利用される。 通常は省略形の『::』で表記される。 -IPv4互換アドレス(::/96) 先頭96ビットが0で残り32ビットにはIPv4アドレスを使用するアドレスをIPv4互換アドレスと呼びます。 IPv4トンネルを自動的に作成し、IPv4のNW経由でIPv6パケットを配信するために使用される。 **インタフェースID [#h6da5ffe] インタフェースIDはIPv4のホストアドレスに相当。 リンク上のIFの識別に利用されるため、同一サブネット上では一意でなければならない。 また、IPv6では1つの物理IFに複数のIPv6アドレスを割当てることが可能。 (IPv4のようにsecondaryの指定は不要) インタフェースIDは手動で設定することが出来ます。 しかしホスト数が多くなると手動設定は困難になるため、EUI-64を使用して自動生成する仕組みがあります。 **EUI-64 [#a7e844bd] EUI-64(64bit Extended Unique Identifier)はIEEEによって標準化された64ビット長識別子。 ホストが持つMACアドレス(EUI-48)を基にして一意なインタフェースIDを生成する。 *Globalで有効化 [#qdc99ec8] R1(config)#ipv6 unicast-routing *Interfaceで有効化 [#d2bcb564] R1(config-if)#ipv6 enable *IPv6ユニキャストアドレスの設定 [#wbf0d5b1] R1(config-if)#ipv6 address FD00::10:10:10:10/8 *showにて確認 [#kdba0a09] R1#show ipv6 interface FastEthernet0/0 is up, line protocol is down IPv6 is enabled, link-local address is FE80::213:60FF:FE6C:AA60 [TEN] Global unicast address(es): FD00::10:10:10:10, subnet is FD00::/8 [TEN] Joined group address(es): FF02::1 FF02::2 FF02::1:FF10:10 FF02::1:FF6C:AA60 MTU is 1500 bytes ICMP error messages limited to one every 100 milliseconds ICMP redirects are enabled ND DAD is enabled, number of DAD attempts: 1 ND reachable time is 30000 milliseconds ND advertised reachable time is 0 milliseconds ND advertised retransmit interval is 0 milliseconds ND router advertisements are sent every 200 seconds ND router advertisements live for 1800 seconds Hosts use stateless autoconfig for addresses. R1# *RIPng (RIP IPv6) [#n1e37aef] ***RIPngを有効化例 [#vbcd5fb2] R1(config)#ipv6 router rip TEST-RIGNG R1(config-rtr)#exit ***network指定ではなくIFで有効化 [#j738f0cd] R1(config)#interface fastEthernet 0/0 R1(config-if)#ipv6 rip TEST-RIGNG enable ***RIPngデフォルトルートを送信 [#kbd091eb] R1(config-if)#ipv6 rip TEST-RIGNG default-information originate *OSPFv3 (OSPF IPv6) [#wa2aaaba] ***OSPFv3を有効化例 [#ue31b2eb] R2(config)#ipv6 router ospf 10 R2(config-rtr)#router-id 1.1.1.1 R2(config-rtr)#exit ***network指定ではなくIFで有効化 [#u2ca5198] R2(config)#interface fastEthernet 0/0 R2(config-if)#ipv6 ospf 10 area 0